「バーチャルオフィスって住所だけのサービスでしょ?打ち合わせのときはどうするの?」
これ、バーチャルオフィスを検討する人がかなりの確率でぶつかる疑問だと思う。特にクライアントとの対面打ち合わせがある業種だと、「住所はあるけど会議する場所がない」のは不安に感じるだろう。
結論から言うと、会議室が使えるバーチャルオフィスはちゃんとある。全店舗に会議室を完備しているサービスもあれば、ワークラウンジが無料で使えるサービスもある。ただし、すべてのバーチャルオフィスに会議室があるわけではないので、サービス選びの段階で確認しておくことが大事だ。
筆者のGMOオフィスサポートには渋谷など一部拠点に会議室がある。オンラインミーティング中心なので利用していないが、全拠点で会議室が必要な方はレゾナンスやDMMなど全店舗対応のサービスを選ぼう。
この記事では、会議室が使えるバーチャルオフィス6社を比較しつつ、「そもそも会議室って本当に必要?」という判断基準まで整理した。バーチャルオフィスの全体像を先に把握したい方は「バーチャルオフィスおすすめ8選|料金・機能を徹底比較」も参考にしてほしい。
会議室付きバーチャルオフィス6社の比較表
まず、会議室が使えるバーチャルオフィス6社のスペックを一覧で整理する。
| サービス名 | 月額料金 | 会議室 | 会議室の利用料 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| レゾナンス | 990円〜 | 全店舗完備 | 時間制(有料) | 会議室付きで最安クラス |
| DMMバーチャルオフィス | 660円〜 | 全拠点 | 時間制(有料) | 大手運営のきれいな施設 |
| ユナイテッドオフィス | 2,310円〜 | 全9拠点 | 時間制(有料) | 東京一等地の住所 |
| ワンストップビジネスセンター | 5,280円〜 | 全48拠点 | プランに含む | 会議室込みのフルサービス |
| THE HUB | 550円〜 | 利用可 | ラウンジ無料 | 1,000超拠点のネットワーク |
| METSオフィス | 270円〜 | あり | 時間制(有料) | 自社ビル運営で低コスト |
月額だけ見るとMETSオフィスの270円〜が最安だが、会議室の使い勝手や拠点数を含めた総合力では各社で特徴が分かれる。ここから1社ずつ、会議室にフォーカスして解説していく。
なお、筆者が利用しているGMOオフィスサポート(月額660円〜)は渋谷・三軒茶屋など一部拠点(10拠点)に会議室があるが、全拠点対応ではない。コスパは非常に良いが、全拠点で会議室を使いたい方はレゾナンスやDMMを検討しよう。
各サービスの会議室を詳しく比較
レゾナンス|会議室付きで最安クラス
月額990円〜で全店舗に会議室を完備しているのがレゾナンスの強み。「会議室も使いたいけど月額は抑えたい」というニーズに一番ハマるサービスだと思う。
会議室は時間制で予約する仕組みで、拠点によって1時間あたり1,100円〜利用できる。頻繁に使うわけではないけれど、月に1〜2回の来客対応があるような業種なら、月額の安さと会議室の両方を押さえられるバランスの良い選択肢だ。
港区浜松町や中央区銀座など、住所としても「見栄え」のする拠点にある会議室を使えるので、クライアントとの打ち合わせ場所としてもきちんとした印象を与えられる。
レゾナンスの詳しい情報は「レゾナンスの口コミ・評判は?料金や特徴を徹底レビュー」で解説している。
DMMバーチャルオフィス|きれいな施設で来客対応も安心
DMMバーチャルオフィスは全拠点で会議室を利用できる。DMMグループが運営しているだけあって、施設のクオリティが高い点が特徴だ。
会議室は時間制で有料だが、内装がきれいでモダンな雰囲気なので、クライアントを招いての商談にも使いやすい。「バーチャルオフィスの会議室に案内するのはちょっと不安」という心配がある方でも、DMMの施設なら安心感がある。
月額は660円〜と安いが、初期費用が5,500円かかる点は注意。会議室の利用頻度が少ないなら、トータルコストでレゾナンスと比較してから決めるのがいいだろう。
ユナイテッドオフィス|東京一等地で信頼感のある打ち合わせ
ユナイテッドオフィスは都内9拠点すべてに会議室を完備。港区南青山、中央区銀座、新宿区西新宿など、東京の一等地に拠点を構えている。
月額は2,310円〜とやや高めだが、東京都心のビジネスエリアで会議室が使える安心感は大きい。取引先に「打ち合わせは港区の弊社オフィスで」と伝えられるのは、特に信頼性を重視する業種にとって価値がある。
会議室は時間制で予約する仕組み。利用頻度が月数回程度であれば、外部のレンタル会議室を都度探すよりも手軽に使えるのが利点だ。
ワンストップビジネスセンター|会議室がプランに含まれる唯一の存在
月額プランに会議室利用が含まれているのがワンストップビジネスセンター最大の特徴。他のサービスでは会議室は時間制の別料金だが、ワンストップは月額料金の中に一定時間の会議室利用がセットになっている。
月額5,280円〜と他社より高いが、電話秘書や来客対応まで含んだフルサービスなので、「会議室を頻繁に使う」「来客対応も任せたい」という方にはむしろ割安になるケースもある。全国48拠点と展開力も随一なので、地方在住で会議室を使いたい方にとっては貴重な選択肢だ。
正直なところ、オンライン中心の事業にはオーバースペックだと思う。ただ、士業やコンサルタントなど対面のやり取りが多い業種なら、月5,000円台で全部揃うのは検討する価値がある。
THE HUB|ワークラウンジが追加料金なし
THE HUBは1,000を超える拠点ネットワークを持つサービスで、月額550円〜と業界でもトップクラスの安さ。注目すべきは、ワークラウンジが追加料金なしで利用できる点だ。
個室の会議室とは異なるが、ちょっとした打ち合わせやカジュアルな商談であればラウンジスペースで十分対応できる。「わざわざ会議室を予約するほどではないけど、カフェで打ち合わせするのは避けたい」というシーンに向いている。
拠点数が圧倒的に多いので、全国各地で作業スペースを確保できるのも魅力。ただし正式な会議室として使いたい場合は、他社のほうが確実だ。
METSオフィス|自社ビル運営で低コスト
METSオフィスは月額270円〜と最安クラスのバーチャルオフィスで、会議室も備えている。自社ビルで運営しているためテナント料が抑えられ、その分を利用者の料金に還元している形だ。
会議室は時間制の有料利用。拠点数は限られるが、コストを最小限に抑えつつ「いざというときの会議室」を確保しておきたい方には選択肢に入る。
月額の安さは群を抜いているが、拠点やサービスの幅では大手に及ばない部分もある。月額コスト最優先で、会議室は年に数回使う程度、という方に向いている。
会議室付きバーチャルオフィスの選び方
6社を紹介してきたが、「自分にはどれが合うのか」を判断するために、3つのポイントを整理しておく。
会議室の利用頻度で選ぶ
月に数回以上、定期的に会議室を使うなら、ワンストップビジネスセンターのようにプラン内に会議室利用が含まれるサービスが結果的にお得になる。毎回時間制で予約すると利用料がかさむので、頻度が高いほど月額込みのプランが有利だ。
逆に「年に数回あるかないか」程度なら、月額が安いレゾナンスやMETSオフィスで必要なときだけ会議室を予約するほうがトータルコストは抑えられる。
来客に見せる場所としての「見た目」で選ぶ
クライアントを招いての商談に使うなら、会議室の雰囲気や立地も重要だ。DMMバーチャルオフィスは施設がきれいで清潔感があるし、ユナイテッドオフィスは東京一等地の住所という信頼感がある。
「会議室があればどこでもいい」ではなく、誰を案内するかを想像してから選ぶと失敗しにくい。
月額料金とのバランスで選ぶ
会議室は確かに便利だが、バーチャルオフィスを選ぶ目的は「住所利用」が基本。会議室を重視しすぎて月額が高くなるのは本末転倒だ。
- 月1〜2回 → レゾナンス(月額990円〜+時間制で会議室利用)
- 週1回以上 → ワンストップビジネスセンター(月額5,280円〜・会議室込み)
- カジュアルな打ち合わせ中心 → THE HUB(月額550円〜・ラウンジ無料)
- 年に数回程度 → METSオフィス(月額270円〜・必要時だけ予約)
そもそも会議室って本当に必要?
ここまで会議室付きのバーチャルオフィスを紹介してきたが、正直に言うと多くの人にとって会議室は必須ではないと思っている。
筆者自身、GMOオフィスサポートを約半年使っているが、会議室を使わなくて困ったことは一度もない。理由はシンプルで、打ち合わせはすべてZoomやGoogle Meetで済んでいるからだ。2名でIT系の事業をやっているが、オンラインミーティングで十分に事業が回っている。
実際のところ、フリーランスやスモールビジネスの多くはリモートワーク中心で、対面の打ち合わせが必要なケースは限られているはず。「念のため会議室も付いていたほうがいいかな」という理由だけで月額の高いサービスを選ぶのは、コスト面でもったいない。
- 打ち合わせはオンラインで完結する
- 対面の商談がほとんどない業種
- 年に数回の打ち合わせは外部のレンタル会議室やカフェで対応できる
逆に、会議室がないと困るのはこんなケースだ。
- クライアントとの対面打ち合わせが月に数回以上ある
- 士業やコンサルタントなど、対面の信頼性が重要な業種
- 投資家や金融機関との面談がある
- チームメンバーとの対面ミーティングが定期的に必要
こうした事業を運営している方は、最初から会議室付きのサービスを選んでおいたほうがいい。後からサービスを乗り換えるのは手間がかかるので、事業内容をよく考えて判断しよう。
会議室なしのバーチャルオフィス+外部会議室という選択肢
「普段は会議室を使わないけど、たまに必要になるかもしれない」という方には、バーチャルオフィスは月額の安いサービスを選んで、必要なときだけ外部のレンタル会議室を使うという方法もある。
最近はスペースマーケットやインスタベースなど、時間貸しの会議室を簡単に予約できるサービスが充実している。1時間1,000円〜2,000円程度で都心のきれいな会議室が借りられるので、年に数回の利用ならバーチャルオフィスの会議室オプションより安く済むケースも多い。
筆者の場合はこのパターンに近い。GMOオフィスサポート(月額2,750円・週1転送プラン)には渋谷など一部拠点に会議室があるが、普段はオンラインで完結しているので利用していない。もし対面の打ち合わせが発生したら拠点の会議室や外部の貸会議室を使えばいい、という割り切りで契約した。結果的に半年間、対面の打ち合わせ自体が発生していないので、この判断で正解だったと思っている。
バーチャルオフィスとレンタルオフィスの違いをもっと詳しく知りたい方は「バーチャルオフィスとレンタルオフィスの違いを徹底解説」も参考にしてほしい。
まとめ|会議室の必要性を見極めてからサービスを選ぶ
会議室付きのバーチャルオフィス6社を比較してきたが、最も大事なのは自分の事業に会議室が本当に必要かどうかを見極めることだ。
- 会議室付きで最安クラスはレゾナンス(月額990円〜)
- 会議室がプランに含まれるのはワンストップビジネスセンターだけ
- オンライン中心の事業なら会議室なしのサービスでも問題ない
- 年に数回の利用なら外部レンタル会議室との組み合わせがコスパ良好
対面の打ち合わせが定期的にあるなら、レゾナンスやワンストップビジネスセンターのような会議室付きサービスを選んでおくと安心だ。一方、オンラインで事業が完結するなら、会議室にこだわらずに月額コストを優先するのも賢い選択だと思う。
バーチャルオフィスを幅広く比較したい方は「バーチャルオフィスおすすめ8選|料金・機能を徹底比較」、料金重視で探している方は「バーチャルオフィスの料金を徹底比較」も合わせてチェックしてみてほしい。


