バーチャルオフィスの料金を調べていて、こんな経験はないだろうか。
「月額270円〜って書いてあったのに、法人登記は別料金で、転送料も別で、初期費用もかかる…。結局いくらなの?」
自分も合同会社を立ち上げるときにまったく同じ壁にぶつかった。バーチャルオフィスの料金表って、サービスごとに「含まれるもの」が違うので、月額だけで比較すると判断を誤る。実際に使い始めてから「こんなはずじゃなかった」となるのは避けたい。
この記事では、主要10社の料金を月額だけでなく初期費用・転送料・オプション費用まで含めたトータルコストで比較する。自分がGMOオフィスサポートで実際に払っている金額も公開するので、参考にしてほしい。
GMOオフィスサポートを約半年利用中。月額2,750円の週1転送プランで、年間コスト約3万円。安さと使い勝手のバランスが取れていると感じている。
バーチャルオフィス主要10社の月額料金を一覧比較
まずは10社の基本スペックを表で並べる。「月額」「初期費用」「転送料の扱い」「法人登記プラン」「最低契約期間」の5つを押さえれば、料金体系の全体像が見える。
| サービス名 | 月額(税込) | 初期費用 | 転送料 | 法人登記プラン | 最低契約 |
|---|---|---|---|---|---|
| METSオフィス | 270円〜 | 3,850円 | 別途 | 1,100円〜 | 3ヶ月 |
| THE HUB | 550円〜 | 年会費11,000円 | 別途 | 2,310円〜 | 12ヶ月 |
| GMOオフィスサポート | 660円〜 | 0円 | 込み | 1,650円〜 | 12ヶ月 |
| DMMバーチャルオフィス | 660円〜 | 5,500円 | 別途 | 2,530円〜 | 12ヶ月 |
| バーチャルオフィス1 | 880円 | 5,500円 | 込み(実費) | 880円 | 12ヶ月 |
| PocketOffice | 980円〜 | 5,500円 | 込み | 980円〜 | 1ヶ月 |
| レゾナンス | 990円〜 | 5,500円 | 別途 | 990円〜 | 1ヶ月 |
| NAWABARI | 1,100円〜 | 0〜5,500円 | 込み | 非対応 | 1ヶ月 |
| ユナイテッドオフィス | 2,310円〜 | 6,600円 | 込み | 2,310円〜 | 3ヶ月 |
| ワンストップビジネスセンター | 5,280円〜 | 10,780円 | 込み | 5,280円〜 | 12ヶ月 |
月額だけ見るとMETSオフィスの270円が最安で、次いでTHE HUBの550円、GMOオフィスサポートとDMMの660円が並ぶ。ただ、この月額だけで「安い」と判断するのは危険だ。
なぜなら、転送料が「別途」のサービスは月額にプラスして郵便転送のたびに実費がかかるから。さらに初期費用が5,000円〜10,000円台のサービスもあり、月額との合計で見ないと本当のコストはわからない。
料金比較で見るべき3つの視点
バーチャルオフィスの料金で失敗しないために、以下の3つは必ずチェックしてほしい。
自分がバーチャルオフィスを選んだとき、最初は月額の安さだけでMETSオフィスやTHE HUBに惹かれた。でも法人登記に対応したプランの月額と初期費用を合算したら、GMOオフィスサポートのほうがトータルで安かった。この「トータルコスト」の視点がないと、安いと思って契約したのに結果的に高くついた…という事態になりかねない。
年間トータルコストで比較|本当に安いのはどこ?
ここからが本題。10社の料金を、住所利用のみ(最安プラン)の初年度トータルコストと、法人登記対応プランの初年度トータルコストに分けて算出した。
住所利用のみ(最安プラン)の年間コスト
| サービス名 | 月額×12 | 初期費用 | 初年度トータル |
|---|---|---|---|
| METSオフィス | 3,240円 | 3,850円 | 約7,090円 |
| GMOオフィスサポート | 7,920円 | 0円 | 約7,920円 |
| バーチャルオフィス1 | 10,560円 | 5,500円 | 約16,060円 |
| PocketOffice | 11,760円 | 5,500円 | 約17,260円 |
| レゾナンス | 11,880円 | 5,500円 | 約17,380円 |
| NAWABARI | 13,200円 | 0〜5,500円 | 約13,200円〜 |
| THE HUB | 6,600円 | 11,000円 | 約17,600円 |
| DMMバーチャルオフィス | 7,920円 | 5,500円 | 約13,420円+転送実費 |
| ユナイテッドオフィス | 27,720円 | 6,600円 | 約34,320円 |
| ワンストップビジネスセンター | 63,360円 | 10,780円 | 約74,140円 |
住所利用のみならMETSオフィスの約7,090円が初年度最安だ。ただし2年目以降は初期費用がなくなるので、月額3,240円/年のMETSと月額7,920円/年のGMOでは、GMOのほうが差が開く。「とにかく住所だけ借りたい」ならMETSオフィスは選択肢に入る。
一方で、郵便転送が必要な場合はMETSオフィスの転送料は別途かかるので注意。転送込みで最安はGMOオフィスサポートの約7,920円になる。
法人登記プランの年間コスト
法人登記を予定しているなら、こちらの比較がメインになる。
| サービス名 | 月額×12 | 初期費用 | 初年度トータル |
|---|---|---|---|
| バーチャルオフィス1 | 10,560円 | 5,500円 | 約16,060円 |
| PocketOffice | 11,760円 | 5,500円 | 約17,260円 |
| レゾナンス | 11,880円 | 5,500円 | 約17,380円 |
| METSオフィス | 13,200円 | 3,850円 | 約17,050円+転送実費 |
| GMOオフィスサポート | 19,800円 | 0円 | 約19,800円 |
| DMMバーチャルオフィス | 30,360円 | 5,500円 | 約35,860円+転送実費 |
| THE HUB | 27,720円 | 11,000円 | 約38,720円 |
| ユナイテッドオフィス | 27,720円 | 6,600円 | 約34,320円 |
| ワンストップビジネスセンター | 63,360円 | 10,780円 | 約74,140円 |
法人登記プランで見るとバーチャルオフィス1の約10,560円が圧倒的に安い。月額880円で法人登記込みというのは業界でもかなり攻めた価格設定だ。
GMOオフィスサポートは法人登記プランだと月額1,650円〜で年間19,800円。バーチャルオフィス1より高く見えるが、郵便転送料が込みなので追加コストがかからない安心感がある。
月額270円のMETSオフィスは一見最安に見えるが、法人登記プランだと月額1,100円に上がり、さらに初期費用3,850円と転送実費が別途かかる。一方、GMOオフィスサポートは法人登記プランで月額1,650円と高めだが、初期費用0円・転送料込み。年間トータルで比較する癖をつけておくと、見せかけの安さに騙されなくなる。
切り口別ベスト|目的で選ぶ最安バーチャルオフィス
年間コストの比較をふまえて、目的別に「料金面でベスト」なサービスを整理する。
- 月額最安 → METSオフィス(270円〜)※住所のみ・転送別途
- 初期費用0円で始めたい → GMOオフィスサポート
- 法人登記プラン最安 → バーチャルオフィス1(880円・登記込み)
- 転送料込みで総額最安 → GMOオフィスサポート(660円〜・転送込み)
- 縛りなしで短期利用 → PocketOffice / レゾナンス(最低契約1ヶ月)
- フルサービスで安心 → ワンストップビジネスセンター(電話秘書・会議室込み)
「安さ」にもいろいろな切り口があることがわかると思う。月額が最安なのか、トータルが最安なのか、法人登記込みで最安なのか。自分の目的に合った「安さ」を選ぶのが重要だ。
筆者がGMOオフィスサポートで実際に払っている金額
参考として、自分の実際の支出を公開する。
| 項目 | 月額(税込) | 年額(税込) |
|---|---|---|
| 週1転送プラン | 2,750円 | 33,000円 |
| 初期費用 | − | 0円 |
| 郵便物写真オプション | 付けていない | 0円 |
| 合計 | 2,750円 | 約33,000円 |
年間約3万円。東京都内で賃貸オフィスを構えたら最低でも月10万円はかかるので、比べるまでもない。この住所でGMOあおぞらネット銀行の法人口座も開設できたし、三井住友カード ビジネスオーナーズも発行できた。年間3万円で法人としてのインフラが整ったので、投資対効果は十分すぎる。
自分がGMOを選んだ決め手は初期費用0円だった。DMMバーチャルオフィスと最後まで迷ったが、DMMは初期費用5,500円が必要で、さらに郵便転送も別途実費。月額は同じ660円〜でもトータルでは差が開くと判断した。
正直なところ、GMOで唯一微妙だと感じているのは郵便物の写真閲覧が月額+1,100円の有料オプションという点。付けないと何が届いたかわからないまま転送日を待つことになる。週1で転送されるのでそこまで困ってはいないが、レゾナンスのように写真通知が無料で付いてくるサービスと比べるとやや見劣りする。
GMOオフィスサポートの料金プランをもっと詳しく知りたい方は「GMOオフィスサポートの料金プランを完全解説」を参考にしてほしい。
バーチャルオフィスの料金で注意すべき「罠」
料金比較をしていて気づいた「見落としがちなポイント」をまとめておく。自分が契約前に知りたかった情報だ。
月額は安いのに転送料が別
METSオフィス、DMMバーチャルオフィス、バーチャルオフィス1、レゾナンスなどは郵便転送料が月額に含まれていない。転送のたびに数百円〜の実費が発生するので、郵便物が多い人ほどコストがかさむ。年間で5,000〜10,000円程度上乗せになるケースもある。
逆に、GMOオフィスサポート、PocketOffice、NAWABARI、ユナイテッドオフィス、ワンストップビジネスセンターは転送料込み。月額以上の出費が発生しないのは予算管理の面で安心だ。
初期費用の幅が大きい
0円から10,780円まで、初期費用の幅はかなり大きい。1年使うなら初期費用の影響は月あたり数百円程度だが、「まず試してみたい」という場合は初期費用0円のサービスのほうが踏み出しやすい。
最低契約期間に注意
GMO、DMM、バーチャルオフィス1は最低契約期間12ヶ月。一方でPocketOffice、レゾナンス、NAWABARIは1ヶ月から契約できる。短期間だけ住所が必要な場合(イベント出店など)は、最低契約期間が短いサービスを選んだほうがいい。
一度法人登記にバーチャルオフィスの住所を使うと、サービスを乗り換える場合に法務局への変更届・税務署への届出など各種手続きが発生する。料金だけで安易に乗り換えると手間とコストがかかるので、法人登記するなら長く使えるサービスを最初に選ぶのが賢い。
料金の相場感|バーチャルオフィスにいくらかけるべきか
「安ければ安いほどいい」と思いがちだが、安すぎるサービスには理由がある。料金帯ごとの相場感を整理しておく。
月額500〜1,000円は住所利用のみの価格帯。法人登記できないプランが多く、郵便転送も月1回程度か別料金。個人事業主で住所だけ借りたい人向け。
月額1,000〜3,000円は法人登記対応の主力価格帯。GMOオフィスサポート、バーチャルオフィス1、レゾナンスなどがこの帯域にあり、大半の個人事業主・スタートアップはここで十分。
月額3,000〜6,000円は電話転送・秘書代行・会議室が付くフルサービス価格帯。来客対応や電話対応が必要な士業・コンサルタント向け。
自分の場合、2名でIT系の事業を運営していて、来客対応も電話対応も不要。だから月額2,750円の週1転送プランで何の問題もない。自分の事業に不要なサービスにお金を払わないのが、料金面で失敗しないコツだと思う。
まとめ|バーチャルオフィスの料金は「年間トータル」で選ぶ
バーチャルオフィス10社の料金を比較してきたが、最も伝えたいのは月額だけで比較しないこと。初期費用、転送料、オプション費用まで含めた年間トータルコストで判断すべきだ。
- 月額最安はMETSオフィス(270円〜)。ただし転送料別途・初期費用あり
- 初期費用0円 + 転送込みで始めやすいのはGMOオフィスサポート(660円〜)
- 法人登記込みで最安はバーチャルオフィス1(880円)
- 年間トータルで最もバランスが良いのはGMOオフィスサポート(筆者の年間コスト約3万円)
自分は初期費用0円で気軽に始められたこと、転送料が月額に含まれていて追加コストを気にしなくていいこと、GMOグループの信頼性で銀行口座やクレカが問題なく開設できたことから、GMOオフィスサポートを選んで正解だったと思っている。
迷ったら、まずはGMOオフィスサポートの公式サイトで料金を確認してみてほしい。初期費用0円なので、始めるハードルが低い。
各社の特徴を詳しく比較したい方は「バーチャルオフィスおすすめ8選」、とにかく安さ重視なら「格安バーチャルオフィスおすすめ6選」、法人登記が目的なら「法人登記対応のバーチャルオフィスおすすめ」も参考になるはずだ。


