バーチャルオフィス1とGMOオフィスサポートは、どちらも法人登記に対応した格安バーチャルオフィスだ。料金帯が近いこともあって、この2社で迷っている方は多いと思う。
先に結論を書いてしまうと、法人登記の月額を最安にしたいならバーチャルオフィス1、拠点の選択肢とブランドの安心感ならGMOオフィスサポート。どちらもコスパに優れたサービスだが、強みが明確に違う。
筆者はGMOオフィスサポートを約半年使っている。バーチャルオフィス1も契約前に比較検討したので、その経験をもとに両社の違いを整理した。
2名でIT系の事業を運営中。GMOオフィスサポートの東京都内拠点を使って法人登記し、銀行口座・クレカも開設済み。バーチャルオフィス1は使っていないが、公式情報をもとに客観的に比較する。
バーチャルオフィス1とGMOオフィスサポートの比較表
まず全体像を把握するために、主要な項目を一覧で比較する。
| 比較項目 | バーチャルオフィス1 | GMOオフィスサポート |
|---|---|---|
| 月額料金(最安) | 880円 | 660円〜 |
| 初期費用 | 5,500円 | 0円 |
| 法人登記 | 880円 | 1,650円〜 |
| 拠点数 | 3拠点(渋谷/神保町/広島) | 全国19拠点 |
| 郵便転送 | 月4回(実費・平均約489円/月) | あり(転送料込み) |
| 電話対応 | なし | なし |
| 会議室 | 渋谷のみ(1,100円/時) | 一部拠点あり |
| 口座開設サポート | 口座開設保証制度 | GMOあおぞらネット銀行連携 |
| 最低契約期間 | 12ヶ月 | 12ヶ月 |
| 初年度コスト(法人登記) | 約16,060円(転送実費除く) | 19,800円 |
| 2年目以降 | 10,560円/年 | 19,800円/年 |
パッと見てわかるのは、2年目以降の年間コストではバーチャルオフィス1が圧倒的に安いということ。初年度でもGMOより約3,700円安い。一方で拠点の広さと郵便転送料込みの料金体系・初期費用0円ではGMOが優勢だ。
ここから項目ごとに掘り下げていく。
バーチャルオフィス1 vs GMOオフィスサポート:料金比較
バーチャルオフィスを選ぶうえで、料金は避けて通れない。月額だけでなく年間トータルで比較することが大事だ。
法人登記の月額はバーチャルオフィス1が最安
法人登記対応プランの月額は、バーチャルオフィス1が880円、GMOオフィスサポートが1,650円。月額の差は770円で、年間にすると9,240円の開きがある。
バーチャルオフィス1は最安プランでそのまま法人登記に対応しているのが強い。GMOオフィスサポートの場合、住所利用のみなら月額660円から使えるが、法人登記をするには月1転送プラン(1,650円〜)以上が必要になる。
法人登記を前提に探しているなら、月額ベースではバーチャルオフィス1のほうが明らかに安い。
GMOオフィスサポートの最安プラン(月額660円)は住所利用のみで、法人登記には対応していない。法人登記をするには月1転送プラン(月額1,650円〜)以上の契約が必要なので、プラン選択時に注意しよう。
初期費用はGMOが0円、VO1は5,500円
初期費用はGMOオフィスサポートが0円に対し、バーチャルオフィス1は5,500円かかる。ここはGMOに軍配が上がる。
ただし、バーチャルオフィス1は月額の安さで初期費用をカバーできる。初年度でも合計約16,060円(転送実費除く)でGMOの19,800円より安く、2年目以降は10,560円/年とさらに差が広がる。また、VO1には2年目以降の基本料金割引制度もあり、長期利用でさらにコストを抑えられる。
年間コストで比較
法人登記プランの年間コストを改めて計算すると、こうなる。
- バーチャルオフィス1(初年度): 880円 × 12ヶ月 + 初期費用5,500円 = 約16,060円(転送実費除く)
- バーチャルオフィス1(2年目以降): 880円 × 12ヶ月 = 10,560円/年
- GMOオフィスサポート: 1,650円 × 12ヶ月 = 19,800円/年
初年度でもバーチャルオフィス1がGMOより約3,700円安く、2年目以降は約9,200円の差に広がる。なお、VO1の郵便転送は実費相当額(平均月額約489円)が別途かかるが、それを加味しても年間コストはVO1のほうが安い。
純粋にランニングコストだけで判断するなら、バーチャルオフィス1が有利なのは間違いない。ただし、後述するように郵便転送の料金体系が異なるため、郵便物が多い方はトータルで見る必要がある。
両社とも最低契約期間は12ヶ月。途中解約しても残月分の返金はないため、年単位のコストで比較するのが現実的だ。
料金面の詳しい比較は、バーチャルオフィス格安おすすめ6選でも各社まとめているので参考にしてほしい。
バーチャルオフィス1 vs GMOオフィスサポート:サービス比較
料金以外の部分で、両社のサービスには明確な違いがある。
拠点数:全国展開のGMOが圧倒的
拠点数の差は歴然だ。GMOオフィスサポートは全国19拠点で、東京・大阪はもちろん、名古屋・福岡・札幌・仙台・広島と主要都市を幅広くカバーしている。
対してバーチャルオフィス1は渋谷・神保町・広島の3拠点。東京と広島に拠点があるものの、選択肢としては限られる。
「東京都心の住所が使えればいい」という方にはどちらでも問題ないが、地方都市の住所が必要な場合はGMO一択だ。名古屋や福岡で探している方は、バーチャルオフィス1では対応できない。
郵便転送:GMOは転送料込みの安心感
郵便転送は両社とも対応しているが、料金の考え方が異なる。
GMOオフィスサポートは月額料金に転送料が含まれている。筆者は週1転送プラン(月額2,750円)を使っているが、転送のたびに追加料金がかかることはない。何通届いても定額なので、コストの見通しが立てやすい。
一方、バーチャルオフィス1は基本プランに月4回の郵便転送が含まれているが、転送費用は実費相当額(平均月額約489円)が別途かかる。また、届いた郵便物はLINEで通知してくれるので、内容を確認してから転送を依頼できる。
法人を運営していると、税務署や年金事務所から定期的に書類が届く。郵便物の量が多い方は、転送料込みのGMOのほうが安心かもしれない。
郵便物がほとんど届かない業種(Web系フリーランスなど)なら、転送実費が少なく済むバーチャルオフィス1のほうがトータルで安くなるケースが多い。逆に、行政書類や取引先からの書類が頻繁に届く業種ならGMOの定額制が有利だ。
郵便転送について詳しく知りたい方は、バーチャルオフィスの郵便転送サービスを解説も参考にしてほしい。
口座開設サポート:アプローチが違う
法人口座の開設しやすさは、バーチャルオフィスを選ぶうえで見落としがちだが重要なポイントだ。両社ともサポートを用意しているが、方向性が異なる。
バーチャルオフィス1には「口座開設保証制度」がある。法人口座が開設できなかった場合に全額返金するという独自の保証だ。「バーチャルオフィスの住所で本当に口座が作れるのか」と不安な方にとって、この保証はかなりの安心材料になる。
GMOオフィスサポートは同じGMOグループのGMOあおぞらネット銀行との連携が強みだ。筆者もGMOあおぞらネット銀行で法人口座を申し込み、約1週間で審査通過。バーチャルオフィスの住所で追加書類を求められることもなく、スムーズに開設できた。
どちらのアプローチも心強いが、「もしダメだったら返金」という明確な保証があるバーチャルオフィス1のほうが、不安を抱えている方にはわかりやすいだろう。一方で、グループ内連携で実績があるGMOも実質的な安心感は高い。
法人口座の審査では、バーチャルオフィスの住所だけでなく事業内容や資本金なども総合的に判断される。住所の信頼性はあくまで審査要素の一つなので、事業計画書やホームページの準備も併せて行おう。
バーチャルオフィスでの口座開設については、バーチャルオフィスで銀行口座は開設できる?で詳しくまとめている。
電話:どちらもなし/会議室:GMOは一部拠点あり
両社とも電話転送・電話秘書代行のサービスは提供していない。会議室に関しては、GMOオフィスサポートは渋谷・三軒茶屋・横浜・名古屋・大阪など10拠点に会議室がある。バーチャルオフィス1は渋谷拠点のみ会議室あり(1,100円/時)で、神保町・広島では利用できない。
とはいえ、どちらも住所利用と郵便転送に特化することで料金を抑えている。電話や会議室が不要な業種であれば、余計なコストがかからない分むしろメリットともいえる。
もし電話秘書や会議室が必要なら、バーチャルオフィス主要10社比較で他の選択肢もチェックしてみてほしい。
筆者がGMOオフィスサポートを選んだ理由
筆者はバーチャルオフィス1も候補に入れたうえで、最終的にGMOオフィスサポートを選んだ。その理由を正直に書く。
決め手1:銀行口座の開設しやすさ
一番大きかったのは**「GMOの住所なら銀行口座が開設しやすい」という口コミ**だ。バーチャルオフィスの住所で法人口座を開設できるかどうかは、当時一番不安だったポイントだった。Xで「GMOあおぞらネット銀行ならGMOオフィスサポートの住所でスムーズに通る」という情報を複数見かけ、同じグループの連携に期待して選んだ。
決め手2:全国19拠点の柔軟性
もう一つは拠点数の多さ。将来的に住所を変更する可能性を考えたとき、全国19拠点のGMOのほうが柔軟に対応できると思った。
半年使った結果
結果として、法人口座は約1週間で開設でき、その後クレジットカードも一発審査通過。2年目以降の年間コストで見ればバーチャルオフィス1のほうが約9,000円安いが、銀行口座の開設がスムーズにいったことを考えると、この選択自体は間違っていなかったと思う。
ただし、もし「とにかく法人登記のランニングコストを最小限にしたい」という方であれば、2年目以降は年間10,560円で使えるバーチャルオフィス1を選ぶのも合理的な判断だ。
GMOオフィスサポートの詳しいレビューは、GMOオフィスサポートの口コミ・評判を徹底レビューにまとめている。
バーチャルオフィス1が向いている人・GMOが向いている人
ここまでの比較を踏まえて、タイプ別のおすすめを整理する。
- 法人登記の年間コストを最小限にしたい方 → 2年目以降10,560円/年は業界最安級
- 口座開設に不安がある方 → 開設できなければ全額返金の保証制度がある
- 渋谷・神保町・広島の住所で問題ない方 → 3拠点で対応可能な方に限定される
- とにかくシンプルに安く法人登記したい方 → 月額880円から登記対応は破格
- 全国の主要都市から住所を選びたい方 → 19拠点で名古屋・福岡・札幌などもカバー
- 郵便転送の追加コストを気にしたくない方 → 月額に転送料が含まれている
- 運営会社のブランド力を重視する方 → 東証プライム上場のGMOグループ
- GMOあおぞらネット銀行で口座を作りたい方 → グループ連携でスムーズ
ざっくり言えば、「安さ最優先」ならバーチャルオフィス1、「安さ+αの安心感」ならGMOという棲み分けだ。
まとめ:法人登記の最安はバーチャルオフィス1、総合力はGMO
バーチャルオフィス1とGMOオフィスサポートは、どちらも法人登記に対応した優秀なサービスだ。改めて判定をまとめる。
| あなたの優先事項 | おすすめ |
|---|---|
| 法人登記の月額を最安にしたい | バーチャルオフィス1 |
| 年間コストを最小限にしたい | バーチャルオフィス1 |
| 口座開設に不安がある | バーチャルオフィス1(返金保証あり) |
| 全国の住所から選びたい | GMOオフィスサポート |
| 郵便転送の追加コストを避けたい | GMOオフィスサポート |
| 運営会社の信頼性を重視 | GMOオフィスサポート |
筆者はGMOを使っていて大きな後悔はない。ただ、2年目以降のランニングコストで見ればバーチャルオフィス1のほうが年間で約9,000円安い。これは事実だ。
最終的には「拠点の場所が自分に合っているか」「郵便転送のコスト構造をどう見るか」「口座開設の不安度」といった個別の事情で判断するのがいい。
- 法人登記の年間コストはバーチャルオフィス1が初年度約16,060円・2年目以降10,560円、GMOが19,800円
- 拠点数はGMOの19拠点 vs バーチャルオフィス1の3拠点でGMOが圧倒的
- 口座開設サポートはVO1が返金保証制度、GMOがあおぞらネット銀行連携とアプローチが異なる
- 筆者はGMOを選び銀行口座・クレカも開設済み。安さ最優先ならVO1、総合力ならGMOが結論
バーチャルオフィスの選び方を全体的に知りたい方は、バーチャルオフィス主要10社比較や法人登記できるバーチャルオフィスおすすめ8選もあわせて読んでみてほしい。


